今回はライブ配信について振り返ります。
2021年9月5日、「ほとけSummer2021」の配信が行われました。
▼配信の様子はこちら(YouTube)
(共催:浄土真宗本願寺派京都教区仏教青年連盟 、同派同教区子ども・若者ご縁づくり推進委員会)
特設サイトはこちらから。
お疲れさまでした!
まず、多くの方が並々ならぬ力を注いでくださったことを言わねばなりません。
収録までに、テクノ法要の映像の制作、テクノ法要の音楽の制作、段取り、日程調整、書類の作成、お金について、交渉ごとなどなど。
収録当日に、雅楽の演奏、声明(お経)の読誦、映像の収録、音情報の収録、漫才の実演、ご法話の実演、会場の設営と撤去、現場のディレクションなどなど。
収録後に、音情報の処理、映像と音の処理と仕上げ、進行の検討と台本づくりなどなど。
配信当日に、出演、下支え、柔軟な対応などなど。
今回は実行員会の事務局として、初めから最後まで、誰がどう動いてくださったかを見せていただきました。本当に本当にお疲れさまでした。
準備!
ここからはイベントを配信することに焦点を当てて、書いていきたいと思います。
配信に必要なもの・ことは、大きく分けて3つです。
❶素材作り
ライブ配信を見込んで、素材を作っていきます。
オープニングやエンディングの動画、各コンテンツのタイトル動画、合間に入れるCMなどです。
伝わりやすい写真や映像を組み合わせて作っていきます。
また音楽も著作権に関わらないような物を選んだり、必要であれば自作していきます。
ライブ配信ではトラブルが起こったり急な連携が必要になったりするので、CMのようなものを作っておくと便利です。
❷映像のチェック
収録された映像をチェックします。ここでは映像と音声が合致しているかはもちろんのこと、わかりにくい言葉や誤解を与える表現がないかチェックしていきます。

視聴者の立場で考えることが重要なのだと思います。
❸当日のシミュレーション
素材を揃え、配信で流す動画のチェックが終われば、実際の動きをシミュレーションします。進行役(MCさんなど)と一緒に台本を読みながら、必要な情報を考えていきます。

どこで誰が出入りし、どの動画を流すのか。
視聴者にイベントに関する情報(グッズやアンケートなど)や言葉だけではわかりにくいことを伝えるとき、必要な写真や映像をどう挿入するか。時間がかかりますが、綿密な打ち合わせが必要になります。そして本番を想定して、最初から最後まで実際に流してみるようなリハーサルをしておくことも有効です。
本番!
いよいよ本番当日!ここでも本番ならではのやりとりがあります。本番での仕事は主に3つです。
① 動画と人の上げ下げ
② バックヤードとディレクション
③ 視聴者さんのコメントや注釈の挿入

❶動画と人の上げ下げ
視聴者が実際に目にする映像や動画の管理と操作をします。今回使ったのは、ウェブアプリの「stream yard(ストリーム・ヤード)」です。非常によくできていて、操作も簡単です。(ストリームヤードについては、ここからどうぞ)

リハーサルで慣れておけば、トラブルがない限り、ひとつひとつの積み重ねの単純作業です。そうは言っても、実際はミスをしてしまって焦る場面もありました。そんな時、MCさんや出演者さんが柔軟に対応し助けてくれたので、良い協力関係を築いておくことも重要なのだと思います。
❷バックヤードとディレクション
進行役(MCさん)や出演者さんとうまく連携するためには、バックヤード(楽屋)が必要になります。今回はZoomというアプリケーションで部屋を用意しました。
動画などを配信するメインの回線を圧迫しないように、メインとは別回線で用意します。同時に、可能であればMCさん・出演者さんもメインの回線とは別の回線を使ってもらいました。(※▼一番右のPCがバックヤード用)

バックヤードでは、「次はこういう段取りです」という説明やカウントダウンを行うなど、ディレクション(指示)をしていきます。その際には、タイマーやストップウォッチ、残り時間を書いて示せるようなホワイトボードなどがあると便利です。
❸視聴者さんのコメントや注釈の挿入
ライブ配信の特徴を活かして、リアルタイムで視聴者さんのコメントを配信に反映しました。

また、言葉だけでは分かりにくいと判断したときに、コメント(テロップ)を挿入しました。

こういった作業も、シミュレーションやリハーサルによってスムーズにできるようになります。また、出演者さん・MCさんとの綿密なやりとりがあると予め用意ができます。
課題と反省
その1 MCさんの負担減
13時半から16時までという長丁場、MCさんの負担が大きかったように思います。それの対策としては、以下のようなことが考えられます。
- 余分な時間が生まれた時のために、サブコンテンツの用意。
- 二人体制、もしくは進行役とファシリテーター役を分けて新設して役割分担。
かなりの重責を担っていただいたのではと反省しています。
その2 僧侶目線に終始したこと
今回、ほとんどの関係者が僧侶でした。そこには一長一短ありますが、「伝わる仏教」を目指した時に、僧侶だけで企画・運営・進行していると、見落としていることや見誤っていることに気づきにくい構造がありました。本当の意味で「すぐそこに、仏教」を実現するためには、僧侶だけで場を作るのには限界があると感じました。
なんしか、楽しかった
とても楽しく充実した経験ができました。視聴してくださったみなさま、関係者のみなさま、応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました!!!